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2023年10月の国による制度改正以降、率直に感じていることを書いてみる

こんにちは。ふるさと納税担当です。
2023年10月には国による「ふるさと納税」の大きな制度改正がありました。

そして1年の中で最もふるさと納税が盛り上がる12月を終え、寄附者の皆さんの寄附金控除枠がリセットされて以降の開始月となる1月も終わりました。時が経つのは早いですね。市役所の3月は「人事異動」の季節。ふるさと納税担当が来年度も【担当】なのか、はたまた、別の部署の人になるのか、非常に気になるところです。

前置きが長くなりました。
国の制度改正以降、全国の自治体担当者は様々な想いや感じ方をしているのではないかと思います。

現在、大手の寄附ポータルサイトを見ると、これまでと同じ返礼品であっても【寄附金額の引き上げ】をされた自治体が多いという印象がありますが、この点も含め、ふるさと納税担当から見て、諸々感じることを書いてみたいと思います。

寄附額の「引き下げ競争」感が…

国の制度改正後、「訳あり」を名打って増量したり…、返礼品の内容量を少なくして寄附額を据え置いたり…自治体によって様々な工夫がされています。

特に須坂市の特産品の一つでもある【シャインマスカット】については、ここぞとばかりに「安さ」や「内容量」を前面に出しているものがこれまで以上に多くなった印象を持っています。

でも、これって、担当者としては「ん~」と思う部分もあるんですよね。
一時、値崩れが大きく報道されたシャインマスカットですが、現実的には正規品は少なくともあまり値崩れしていないんですね。

寄附額の引下げや、増量して提供できるということは、もちろん価格設定努力もあると思いますが、一方で、正規品レベルではないものもうまく混ぜて商品化している可能性も少なくないのでは…と思ってしまいます。

しっかりと「吟味」して間違いない選択を

ポータルサイトでのレビューなどを見ると「安ければいいというもんでも…ないかな。」と思ってしまいます。

寄附額が低いことはもちろん一つの価値なのですが、やっぱり返礼品は【寄附に対してのお礼】であること、これは私たちが決して忘れてはいけないことだと思っています。

須坂市は生産者の提案金額(調達価格)からの逆算で寄附額を決めています。つまり生産者が自信をもってつける金額を寄附額算出の基礎として採用させていただいています。価格競争に乗っかった、「安い買い叩き」は必ず生産者を苦しめ、品質の低下にもつながると思っています。

寄附者さんには、レビューの件数やレビュー数値の平均値も参考に、失敗のない選択をしてほしいと思います。

レビューって、寄附者さんの率直な意見なので、参考になります。自治体側でなんとでも装飾できてしまう画像や文字情報よりも「寄附者さんの声」を重視して選んでいただけると安心かなと思います。

広告の使いまくり競争はどうなのか…

総務省の経費50%問題で対応に苦しんでいる自治体は多いです。

その中にあっても、返礼品の調達価格が安かったり、送料コストが安価であったり…様々な理由でこの50%経費問題に対してまだ余裕がある自治体もあるようです。

その余剰分の枠をとにかくひたすら広告に使う自治体も…。須坂市も、新規の寄附者さんとのつながりを増やすため、若干の広告は使いますが…かなり限定的に活用しています。

広告に使うお金があるなら、できる限り寄附者さんのサービス向上(ワンストップ申請関係の対応充実にかかる経費、寄附者様に返礼品を確実にお届けするための梱包充実経費、寄附者様とのつながりをつくるための経費)などに使いたいというのが担当としては強く思うところです。

大手の中間事業者が市と生産者の間に入り、高い手数料を取りながら、あまりデータ根拠のない広告を使い続けている…。そんな光景も散見される実態です。

国も、経費全体を50%で頭打ちするのではなく、どちらかというとこの広告費の占有割合を寄附額の一定割合に制限するなど、過剰な「広告競争」にならないよう対応してもらいたいものです。

実際、【経費の全体割合を50%】という形で国が一律規制することは、過熱競争を防ぐという点ではあまり意味がないですね。「送料コスト」も取扱う返礼品や地域によっても全然違いますし…。過剰な競争をコントロールするのであれば、「広告費の割合」を一定に規制していただくのが一番良いと思います。

【返礼品】よりも【寄附】の視点を重視した運営でありたい

自治体が「ふるさと納税」の事業を運営する視点としては、大きく分けて2つの視点があると思います。

① 地場産品PRや商業・産業振興の視点
② 市のファン創出(継続したつながりづくり)の視点

どちらの視点も大切で、「鶏が先か卵が先か」という議論になってしまうのですが、やはり②があって①があるという視点を忘れないようにしたいのです。

①先行型だとどうしても他自治体の動向を見て金額を引き下げたり(価格競争)、画像や言葉の磨き上げで商品主体の競争(EC化)になったり…、制度趣旨全体から見ていい方向にはならないと。

須坂市はそちらの方向ではなく、

〇 ポータルサイトの情報でごまかすのではなく、「当然に」しっかりとした返礼品を調達してお届けする
※須坂市は寄附者様からのお問い合わせの対応手順を明確化したり、事業者との認識共有を日頃から綿密にし、寄附者様に喜んでいただける対応・体制づくりに力を入れています。
〇 生鮮品ゆえのデリケートさが原因となる運送中のトラブル等にはしっかりサポート対応していく。
〇 お問い合わせや税控除にかかる書類物の案内など、返礼品以外の寄附者様対応をしっかりと充実させていく

そんな取組みを通じて、「また須坂市に寄附をしたい」、「寄附先が須坂市でよかった」、「今回選んだ返礼品以外のものも検討したい」と思ってもらえるような市であるよう事業運営をしていくことをモットーにしています。

【選んでよかった!!長野県須坂市!】そう思っていただくことが私たちの使命です!

須坂市は変な値下げ(寄附額の引き下げ)や「安かろう、悪かろう」というサービス低下につながるようなことは行いません。寄附金額の差はあっても、品質維持やサービスという部分での価値を一連のご寄附の中で感じていただけるよう努めてまいります

返礼品も寄附者様対応も【選んでよかった!!長野県須坂市!】を目指し、お客様(寄附者様)ファーストの視点で今後もしっかり取り組んでいきます。今後とも須坂市をどうぞ応援くださいますようお願い申し上げます。

須坂市の応援はぜひ「須坂市ふるさと納税特設サイト」から

ぜひ【須坂市ふるさと納税特設サイト】をご利用ください。
国の制度改正の前後で寄附額を変更せず運営を行っています。
他のポータルサイトと比べて最もお選びいただきやすい寄附金額設定となっていますので、ぜひご寄附を検討いただく際はご覧くださいませ。

画像クリックで特設サイトへリンク

今後も須坂市を身近に感じていただけるよう様々な情報をお伝えしていきます。ぜひ以下もお読みいただけましたら幸いです。


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