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10月からのふるさと納税制度改悪?!寄附者さんにぜひ読んでいただきたいこと。本当に寄附を急ぐことがよいのか?


様々なメディアなどで「ふるさと納税改悪」「10月から改悪されるので寄附は9月末までに!」などという記事を見かけることが多くなりました。

これに便乗した自治体の『争奪戦』的なものも展開されていますが、ポータルサイトの動きを見ていると、担当者としては、「ん~、ちょっと待てよ・・・」という面を感じるところもあります。

ふるさと納税担当のリアルな視点から、寄附者さんにぜひ知っていただきたい部分を書いてみたいと思います。

そもそも10月からの制度変更って?

国の制度改正によって10月からふるさと納税制度にもたらされる影響をおさらいしてみましょう。

大きくは以下の二点ですね!

①地場産品の基準変更で取扱いができなくなる商品がある。
②経費基準の変更により寄附額や内容量の変更がある。


詳細記事はこちらにあります↓↓

本当に「9月中」に寄附が完了するように急いだほうがいいのか??

運用変更となる2つの視点それぞれから、寄附を急いだほうがいいのか考えてみたいと思います。

制度変更ポイント①
「地場産品の基準変更で取扱いができなくなる商品がある」

→こちらに該当する返礼品を検討の場合は急いだほうがいいと思います。

10月1日からはポータルサイトの掲載返礼品から姿を消します。ポータルサイトの返礼品ランキングで上位の肉類や米類などでは、これに該当するものが多いですね。寄附受付自治体と掲載産地が異なるものが該当します。

はっきりと「9月30日受付終了」と記載されているものも多いですね。
これらの返礼品を希望される方は急いだほうがいいかもしれません。

制度変更ポイント②
「経費基準の変更により寄附額や内容量の変更がある」

→問題はこちらですね。こちらの場合、ふるさと納税担当者視点では駆け込みが吉か凶か、微妙なところがあると思っています。

9月の寄附者心理としては「何が何でも9月中に納税(寄附)を…!」という心理が働いています。
まるで、それをあおるかのように「9月末まで限定」「2024年分先行予約」などの返礼品が多くなっています。

自治体による、寄附者さんのいわゆる「控除限度額の枠」の【争奪戦】になっているわけですが、まだ全国の自治体が制度変更後の寄附金額や内容量をポータルサイトで公開していないこの時期にあって、そうした返礼品を早急に選択してしまうことは担当者として「ん~。どうなんだろう。」と思ってしまうわけです。

今なぜか、寄附者さんの問い合わせで、自分が選択した返礼品が「2023年発送か2024年発送か」という問い合わせが多いです。
ぶどうでいえば私たちの長野県須坂市は出荷・収穫の最盛期。2024年発送の返礼品などあるわけがないのですが…
なるほど、ポータルサイトを見ると早々に2024年発送の受付を開始している自治体があるわけですね。。それは・・・確かに・・・寄附者さんは混乱しますよね。

こうした動きは今の「駆け込み需要」に対応して、「今年はもう他の自治体でぶどうを選択してしまったので商品はいらない、でも駆け込みで寄附だけはしておきたい。」こうした心理をついたものだと思います。

国が定める経費基準(総経費50%)はあくまで年度で判断されます。したがって、返礼品の寄附額や内容量に反映させてくるタイミングは自治体によりまちまちなわけです。(←ここが最大のポイント!!)

全国自治体担当者は経費を何とか抑え、返礼品への影響転嫁を緩和するよう、今まさに工夫を続けています。つまり、「10月改悪!」に反応して駆け込み寄附をされた方が本当に有利?かどうかは何とも言えないのです。

実は「11月や12月になって、2024年返礼品発送分の寄附受付を開始した自治体の返礼品のほうがメリットのある返礼品だった…」、「早々9月に寄附して損をした…」なんてことも多いにあるのではないかと思っています。

須坂市の対応は?

須坂市はできるだけ寄附者様への影響を少なくしたいと思っており、最後の調整を進めています。決定していることだけお伝えしますね。この部分は今まで公開をしてこなかった部分になりますので、須坂市をご支援いただいている寄附者さんはぜひお読みくださいね!

【対応その1】
寄附ポータルサイトごとに異なる寄附金額を設定します!

寄附者さんはあまり関心がない部分かもしれませんが、寄附者さんから寄附をいただくごとに、経由したポータルサイトに市から手数料をお支払いしています。これがサイトにより7%台~12%とだいぶ異なっています。

こちらの手数料が高いサイトほど寄附金額を上げざるを得ないと考えています。逆に安いサイトは寄附金額の据え置きも検討しています。ぜひ今後の動きにご注目ください!

そういう意味で、ポータルサイト上で全自治体が腹の探り合いをしており、情報が出そろっていない今、謎のキャンペーン的な展開に翻弄されての「9月の駆け込み寄附」は危険かもしれませんよ(笑)。

【対応その2】
現在掲載の返礼品を無くすことは考えていません!

須坂市では今回の国の制度変更で取扱いができなくなる返礼品はありません。寄附額は多少アップしてしまう返礼品があるかもしれませんが、人気の返礼品は全て継続掲載しますのでご安心くださいね。

【対応その3】
果物類について、今年の露地物は「現在の受付期間終了まで」寄附金額を据え置きます!!

現在受付中のシャインマスカットなどは、10月中旬頃までが受付期間になっていますが、一部のサイトを除き、寄附額を据え置いて受付を行いますので、「9月中に!」と急ぐことなく、ゆっくりご検討くださいね。

他自治体では2024年発送の返礼品受付も始まっているようですが、寄附者さんの混乱を防ぐことから、須坂市は2024年発送の先行受付は11月に入ってから開始する予定です。少なくとも、2023年10月末までに掲載の須坂市返礼品は全て2023年発送ですので、ぜひ今年中に旬のフルーツを味わってみてくださいね。

【対応その4】
須坂市特設サイトは現在の金額設定を全て据え置きます!!

須坂市では「須坂市ふるさと納税特設サイト」を運営しています。こちらは何と寄附者さんが寄附を行った際の手数料は「0円」のため、基準改正による経費問題が影響せず、金額設定の据え置きを実現できます。

他のポータルサイトで「あれっ?寄附金額が上がった?!」という場合でも、「須坂市ふるさと納税特設サイト」では今まで通りの寄附金額で運営をさせていただきますので、困った時はぜひのぞいてみてくださいね。会員限定企画もどしどし展開していきますよ。

事業者さんや市が協力しながら、「須坂市に寄附を検討される方にとって最も身近でメリットのあるサイト」として運営をしていきますので、ぜひ会員登録をいただきご注目くださいね。

よろしければ以下の記事もお読みいただけると嬉しいです。

長い記事になりましたが、駆け込み寄附への「待った!」も含め投稿をさせていただきました。今後とも須坂市ふるさと納税公式noteでは寄附者さんに役立つ記事を発信してまいります。よろしければフォローをお願いします。

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